学会の沿革

 戦後、東北農業の発展方策を考えるという実践的な課題について議論することを目的として、東北各県に多くの研究会や検討会が活動をしていました。こうした 活動を基盤となり、また研究者による日本農業経済学会東北支部創設の動きが一緒になって、1965年7月東北農業経済学会創立総会が仙台で開催され、本会 が発足しました。
 当会は当初より、「東北農業をいかにして発展させるか」という実践的な課題を共有していました。このため会員も大学や国・県の試験場の研究者だけでな く、農家や農業生産組織関係者、東北農政局や各県農政担当者、普及職員、農協等農業団体職員、ジャーナリスト等、多様な方々が参加しました。
 創立の翌年から大会は、各県の行政機関や農業団体の多大の協力により、新潟を含む東北7県で順番に開催されましたが、この方式は現在も引継がれていま す。毎年一回開催される大会は、当初は記念講演、東北農業が当面する問題をテーマにしたシンポジューム、個別報告が中心でした。記念講演は、東京から招へ いした講師によるものが主でしたが、研究者だけでなく行政官や専門家も含まれていました。当時の東北農政局長も一会員として講演いたしました。シンポ ジュームも東北在住の研究者だけでなく、農政担当者、農協職員、生産者等が報告し、会員による熱心な討論が展開されました。
 大会の記録は、協力してくださった東北経済開発センターの機関誌に掲載されていましたが、1980年から『東北農業経済研究』が本会により刊行され、内容も会員が投稿した研究論文を掲載するなど、学会誌としての性格が明確となりました。
 1984年学会賞が創設されました。東北農業の発展に貢献した方が表彰の対象でしたが、研究者による研究成果だけでなく、本会の性格にそって、行政担当 者、団体職員、普及関係者、農家等、模範となる優れた実践の記録もあわせて対象となりました。なお学会賞は、創立以来15年にわたって会長を努められ本会 の基盤を作られた木下章先生を記念し、「木下賞」と略称されています。
 近年本会では、「食」の問題や農村における新たな地域活動等に関する「ミニシンポジューム」の開催、木下賞の学術賞・奨励賞・実践賞への拡充、報告論文 の掲載など学会誌の充実等、新たな活動を行っています。しかし本会創立以来の「東北農業をいかにして発展させるか」という実践的な課題に関して、多様な会 員が参加して議論を行う場という性格は、一貫して本会の運営の中心に据えられています。

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